【電気代の基本料金】あなたの家は平均よりアンペア数が高い?世帯別の最適な設定を徹底解説!
「電気代がなぜか高い気がする…」
「毎月同じくらいの金額なのに、本当にこれでいいの?」
もしあなたがそう感じているなら、それは毎月必ず払っている「基本料金」に原因があるかもしれません。
電気代は、大きく分けて「基本料金」と「電力量料金(使った分だけかかる費用)」の2つで構成されています。
特に基本料金は、一度見直してしまえば、何もしなくても毎月ずっと電気代を安くできる可能性があるんです。
この記事を読めば、あなたの家の電気代が平均より高いのかが分かり、ムダな基本料金を払わないための「最適なアンペア数」の選び方がわかります。
今日からあなたの家計をグッと楽にするために、一緒に電気代の基本料金について学んでいきましょう!。
電気代の基本料金とは?知っておきたいアンペア(A)と契約プランの基本
電気の「基本料金」とは、電気を使っても使わなくても、毎月固定で発生する料金のことです。
これは、電力会社が電気を安定して供給するために必要な設備維持費などに充てられます。
この基本料金の金額を決めるのが「アンペア(A)」という契約単位です。
アンペア(A)って何?
アンペアとは、一度にどれだけの電気を使えるかを示す電気の量の単位です。
契約アンペア数が大きいほど、同時にたくさんの家電を使ってもブレーカーが落ちにくくなりますが、その分、基本料金は高くなります。
例えば、東京電力エナジーパートナーの「従量電灯B」プランの場合、契約アンペア数ごとの基本料金は以下のようになっています。(※2025年7月現在の料金例)
- 10A: 311.75円
- 20A: 623.50円
- 30A: 935.25円
- 40A: 1,247.00円
- 50A: 1,558.75円
- 60A: 1,870.50円
見てわかる通り、アンペア数が上がるほど基本料金も上がっていくのがわかりますね。
あなたの契約プランは「アンペア制」?
日本の電力会社の契約プランは、大きく分けて以下の3つがあります。
- アンペア制: 契約アンペア数によって基本料金が決まるタイプ。(例: 東京電力、中部電力、東北電力など)
- 最低料金制: ある程度の電気使用量までは定額で、それを超えると使った分だけ料金がかかるタイプ。(例: 関西電力、九州電力など)
- 完全従量制: 基本料金が0円で、使った分だけ料金がかかるタイプ。(一部の新電力会社)
この記事では、最も多くの人が利用している「アンペア制」に焦点を当てて解説していきます。もしあなたがアンペア制のエリアにお住まいなら、契約アンペア数の見直しは、すぐにできる効果的な節約術になりますよ。
【世帯別】電気代「基本料金」の平均相場はこれだ!
では、あなたの家は一体どれくらいの基本料金を払っているのが「平均的」なのでしょうか?ここでは、一般的な世帯人数と、それに合わせたアンペア数、そして基本料金の目安をご紹介します。
世帯別の平均アンペア数と基本料金の目安(東京電力従量電灯Bの例)
世帯人数 | 推奨アンペア数の目安 | 基本料金の目安(月額) |
一人暮らし | 20A〜30A | 623.50円〜935.25円 |
二人暮らし | 30A〜40A | 935.25円〜1,247.00円 |
3〜4人家族 | 40A〜50A | 1,247.00円〜1,558.75円 |
5人以上家族 | 50A〜60A | 1,558.75円〜1,870.50円 |
※上記はあくまで目安です。家電の使用状況によって最適なアンペア数は異なります。
あなたの今の契約アンペア数は、検針票や電力会社のWebサイト(マイページ)で確認できます。
どうでしょう?上記の表と比べて、あなたの家の基本料金は「平均より高い」と感じましたか?もしそうなら、最適なアンペア数に見直すことで、毎月の電気代を節約できるチャンスかもしれません。
アンペア数を決めるポイント:同時に使う電化製品の合計W数を把握する
契約アンペア数を決める一番のポイントは、「ご家庭で一度に使う電化製品の合計ワット数(W)」です。アンペア数が低すぎると、同時に多くの家電を使ったときにブレーカーが落ちてしまい不便ですし、逆に高すぎると、使わない分の基本料金を毎月払い続けることになってしまいます。
1. 主な電化製品の消費電力(W)の目安
まずは、ご家庭でよく使う電化製品がおよそどれくらいの電力を消費するのかを知っておきましょう。
電化製品の例 | 消費電力(W)の目安 | 備考 |
エアコン(冷房) | 500W~1500W | 立ち上がりが最も消費電力が高い |
電子レンジ | 1000W~1500W | 高出力時に多く消費 |
ヘアドライヤー | 1000W~1200W | 瞬間的に大量に消費 |
IHクッキングヒーター | 1500W~3000W | 高出力で複数のコンロを使うとさらに増える |
電気ケトル | 1000W~1200W | 瞬間的に大量に消費 |
炊飯器 | 300W~1000W | 炊飯時(保温時は低い) |
冷蔵庫 | 100W~300W | 常に稼働しているが、瞬間的な消費は小さい |
テレビ(50型) | 100W~200W | |
洗濯機 | 200W~500W | 乾燥機能を使うと消費電力は上がる |
アイロン | 800W~1200W | |
トースター | 800W~1200W |
アンペア数の計算方法
契約アンペア数(A)は、以下の計算式で求められます。
アンペア(A)= ワット(W)÷ ボルト(V)
日本の家庭用電源は通常100Vなので、単純に「使いたい電化製品の合計W数 ÷ 100」で必要なアンペア数の目安がわかります。
3. 同時に使う電化製品の組み合わせ例
実際に生活する中で、どんな家電を同時に使うかを具体的にイメージしてみましょう。
【例1】一人暮らしの場合(20A〜30Aが目安)
- 20A(2000Wまで)の例:
- 冷蔵庫(200W)+テレビ(100W)+照明(100W)+ノートPC(50W)+電子レンジ(1200W) → 合計約1650W
- これなら20Aでも大丈夫そうですね。
- しかし、ここ*ドライヤー(1200W)を同時に使うと、合計約2850Wとなり20A(2000W)を超えてブレーカーが落ちる可能性が高いです。
- 30A(3000Wまで)の例:
- 冷蔵庫(200W)+テレビ(100W)+照明(100W)+ノートPC(50W)+電子レンジ(1200W)+ドライヤー(1200W) → 合計約2850W
- この組み合わせでも30Aなら許容範囲内なので、ブレーカーが落ちる心配は少ないでしょう。
【例2】二人暮らし〜家族の場合(40A〜60Aが目安)
- 40A(4000Wまで)の例:
- エアコン(1000W)+冷蔵庫(250W)+テレビ(150W)+照明(200W)+炊飯器(1000W)+洗濯機(500W) → 合計約3100W
- この場合、40Aでも問題なく使えます。
- しかし、ここにさらに**電子レンジ(1200W)や電気ケトル(1200W)**を追加すると、合計が4000Wを超えてしまい、ブレーカーが落ちる可能性があります。
- 60A(6000Wまで)の例:
- エアコン(1200W)+冷蔵庫(300W)+テレビ(200W)+照明(300W)+炊飯器(1200W)+洗濯機(800W)+電子レンジ(1500W)+ドライヤー(1200W) → 合計約6700W
- もし家族が多い、またはIHクッキングヒーターや複数のエアコンを同時に頻繁に使う場合は、60Aでも足りなくなる可能性も出てきます。
4. 最適なアンペア数を見つけるステップ
- 現在の契約アンペア数を確認する: 検針票や電力会社のマイページで確認できます。
- ブレーカーが落ちる頻度を確認する:
- 頻繁に落ちる: 現在のアンペア数が足りていない可能性が高いです。
- ほとんど落ちない: 現在のアンペア数が適切か、もしかしたら高すぎるかもしれません。
- 同時に使う家電製品をリストアップする: 特に消費電力の高いエアコン、電子レンジ、ドライヤー、IHクッキングヒーターなどを中心に、同時に使う可能性のある組み合わせを考えてみましょう。
- 合計ワット数を計算する: 各家電の消費電力を合計し、「合計W数 ÷ 100」で必要なアンペア数の目安を出します。
- 電力会社に相談する: 不安な場合は、電力会社に相談して、現在の使用状況から最適なアンペア数を提案してもらうのも良いでしょう。
アンペア数の変更は基本的に無料で行えますが、一度変更すると1年間は再変更できないなどのルールがある場合があるので、事前に電力会社に確認してくださいね。